青い鳥
<<
作成日時 : 2004/10/27 22:29
>>
ブログ気持玉 0 /
トラックバック 0 /
コメント 0

12歳の誕生日に、毛糸でできた青い小鳥の置物を買ってもらったことがあります。
全長・高さとも5センチくらいで、雀の雛ほどの大きさなのですが、ウールのポンポン玉を2つ繋げてカービングした本体に、プラスチック製のリアルな脚が付いていて、ちゃんと自立するのです。店頭には同商品で雀みたいな茶系の配色のものも並んでいました。毛糸の色のミックス具合も鳥の毛色さながらで、ほんによくできたフィギュアだったのです。
お値段はうろ覚えですが、当時で1,600円程度でしたか。とにかく贅沢嫌いで、誕生日やクリスマスにも望むものを買ってくれた試しのない両親でしたが、その鳥は出来の割りに安価だったので、あっさり買ってもらうことができたのでした。
大事にしている縫いぐるみやガラクタはたくさんありましたが、中でもその青い鳥が一番のお気に入りで、いつも手元に置いていた筈なのですが……。
あの青い鳥をどうしたか、不思議と記憶が無いのです。
毛糸のポンポン玉で作られた簡単な品でしたから、最後はバラけてしまったような気がするのですが、それから処分したか直すつもりで保管したか、しかとは覚えていません。高校を卒業してから数年、点々と住所が変わりましたから、引っ越しのドサクサで紛失、というのが妥当な線でしょう。
そのフィギュアが、あのテディベアで有名なシュタイフの製品だということを、つい最近知りました。
ちぇいあるどんがここ2,3年「ロアゾオ・ブルー(青い鳥)」というタイトルの小説を執筆していますが、資料としてメーテルリンクの「青い鳥」の古本をネットオークションなどで探しまわっていて、その検索にひっかかったのです(Googleのキャッシュで見つけたのでオークションは終了していました)。
現行商品ではなく、67年〜70年代の製造ですのでビンテージになりますが、流通値は数千円ということで、これは私たちでも手が届くではありませんか。
しかしなかなか弾数が出ない物らしく、いろんなネットオークションに網を張って半年。やっと先日、アメリカのeBayに出品されているのを捕捉しました。
黄色いタグ付きのミント品が29.99ドル。以前見つけた同等の品は、スタートから45ドルでしたが、10日の出品期間が終わり、幸いにも競争者が現れずに29.99ドルで落札とあいなりました。
出品者はドイツの方でしたが英語で連絡がとれ、支払いも済ませて、あとは航空便の到着を待つばかり。
失われてしまった昔の持ち物と再び出会えるというのは、それが希少な輸入雑貨だったことを思えば、まさに希有なことです。贅沢の嫌いな両親でしたが、けして目が利かなかったわけではなく、本当に良質なものを買い与えてくれたからこそ、こうして思い出も取り戻せるのかも……と、有り難く思いました。
---
写真は後日撮影。Steiff woolly bird と呼ばれる商品群のひとつで、他にも様々な鳥種のフィギュアが生産されています。
|
ブログ気持玉
クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ